MOVIE
エンディング主題歌「星空オルゴール」歌:彩音
「Advancer」歌:黄春玉(cv.渡辺千絢)
「世界中に届けるマイソング」歌:大山優梨子(cv.岡本美歌)
「Hello and Good-bye」歌:伊勢陽詩(cv.永木さくら)
「See you again」歌:里美 英(cv.田所あずさ)
「少しだけ良い恋しよう」歌:北條ちはや(cv.近藤玲奈)
挿入歌「Long for you」歌:岡本美歌(大山優梨子 役)
オープニングムービー
PROGRAM
特別番組「新人声優3人がシンメモの宣伝をがんばる番組」毎週土曜12時公開!
「北條ちはやの物語が始まるまで、あと1分」
(ちはや、大学キャンパスを急ぎ足で歩く)
隼也、もう起きちゃったかな? やっぱり陽詩と一緒に行けば良かったな……。陽詩だけずるい! 私も隼也の寝顔見たいのに!
……ふふ。小さい頃にも、こういうことあったな。おじい様のおうちで、3人でかくれんぼした時。
鬼の私が隼也を見つけられなくて、見かねた陽詩が代わりに探してくれたよね。あの時も、隼也は待ち疲れて眠ってたっけ。きっと、隼也は覚えてないだろうなあ。
……うん。やっぱりあの家には思い出が沢山残ってる。人手に渡すなんて嫌。リノベーションを成功させて、お父様に考え直していただかないと。
そのためにも、何でも屋さんの隼也にお願いを聞いてもらわなきゃね。
あ。陽詩が手を振ってる! 隼也は……ふふ、言ってた通りね。気持ちよさそうに眠ってる。水元堂のお仕事大変なのかな? でも、こんなところで寝てたら風邪ひいちゃうよ?
よし、王子様を起こしてあげましょう。お姫様のキ、ス……、は、無理だよね。うん。
じゃーあ……、せーのっ!
「わっ!」
to be continued
「里美英の物語が始まるまで、あと1分」
(英、疲れ切ってアパートに戻って来る)
やっと、アパートに帰って来れた……。
今日は嫌(や)な事ばっかり。髪は全然まとまらないし、焼きそばパンは売り切れてたし。極めつけに、電車が遅れてバイトに遅刻しかけた。ホント、最悪。
しかも、イライラしてたら、そばにいたおばあちゃんが飴くれてさ。あれって絶対私を小学生と勘違いしてたよね!? そりゃ、ちょっと背は低いかもしれないけど、さすがにわかるでしょ!?
……まあ、おばあちゃんに悪気は無いし、飴も美味しかったからいいんだけど! イチゴ味の飴!
あーもういいや。早く帰ってお風呂入ろ。
(階段を下りて来た男にぶつかる)
いったー! 今ぶつかったの誰?
「すみません、考え事してて……」
あーもうなんですぐ謝ってんの私。こっちも悪いけど、前が見えないほど本抱えてるこの人も悪いでしょ。引っ越し屋さんかな?
ん? この男の人、見覚えが――って、んん!?
……やっぱり、今日は嫌(や)な事ばっかり。
どうして、あんたが、今更私の前に出てくるの!?
……水元、隼也!
to be continued
「黄春玉の物語が始まるまで、あと1分」
(春玉がお昼の生協広場にやってくる)
ここが彼が居るという所ですネ。人がいっぱいいっぱいヨ! さあ、水元隼也さんを探しますネ。
(隼也を探して歩き回る)
ウチ、日本の古民家にとても興味があるのネ。だから澄空の古民家、沢山見て回りたいデス。
でも、澄空、とても道が多くて、ウチ、すぐ迷ってしまいます。大弱りですネ。
でも学生課でいい情報を仕入れたネ! 水元堂という何でも屋さんウチの道案内、お願いできるかも!
で、そのお店の水元隼也さんを探してるわけですが……って、見つけた! きっとあの人ですネ!
……財布を眺めてうなだれてますネ。お金に困ってるんでしょうか? だったら、ウチの仕事、引き受けてくれるかも!
こういうのは第一印象が大事です。よし、サプライズしてみるヨ!
後ろからそっと近づいて、水筒の先を背中にチョン!と押しあてて、耳元で、囁きますネ。
「動かないで。座ったまま。座ったままがいいのヨ。あなたは、水元堂の水元隼也、違いマス?」
to be continued
「大山優梨子の物語が始まるまで、あと1分」
(とぼとぼと道を歩いている)
はあ、なんとか部屋は借りられたけど、荷物どうやって運ぼうかなあ……。
活動お休みさせてもらってるわけだし、マネージャーさんには頼めないよねえ。
まあ、いいや。今日はアイドル綾瀬ゆりかから、ただの大山優梨子に戻った記念日だし、楽しもうっと。
(商店街を歩いている)
澄空の商店街歩くの、何年ぶりかな……。お店はずいぶん変わったけど、雰囲気は変わってない。
住んでる人も、観光に来てる人も、みんな楽しそうなのが伝わって来て、なんだか、歌いたい気分。
「あーあ、もっと歌いたいなあ」って、ならどうして休んだのって話だよね。
でも、自分でも良くわからないんだ。私、なにがしたかったのかな。今、何がしたいのかな?
「もし、今、あの人と話が出来たら、この気持ちに答えが出るのかな?」って、無理なことばかり考えてて、ダメだな、私。
(水元堂の前に近づく)
あ、このお店! なんでも屋さんの水元堂? ここも、あの時のままだなあ。お店の感じも、横の植木も。なんか、安心する。
ん? 横の、植木……?
「――確か私、あそこに……」
to be continued
「伊勢陽詩の物語が始まるまで、あと1分」
(キャンパスをすたすた歩く陽詩)
もー、どうして私がキャンパス歩き回って隼也さんを探さなきゃいけないんです!?
……って、もちろん、ちはや様にお願いされたからですけど! あの美しいお顔で「陽詩、お願いできる?」って言われたら、断れるわけないじゃないですか!
ちはや様がお望みなら、この伊勢陽詩、どんなことでもお応えするつもりです。
それに、ちはや様の幼馴染ことあの朴念仁の居場所は、大体わかってますし。
(広場に出る)
ほら。やっぱり広場にいた。お昼過ぎには、大抵ここで時間潰してますもんね。
「隼也さん?」……って、寝てますね。まあ、幸せそうな寝顔しちゃって……。
叩き起こしてもいいですが、王子様を起こす役目は、お姫様にお譲りしましょうかね。
(スマホでチョコットークを起動しちはやと通話を始める)
「ちはや様? 隼也さん見つけましたよ。広場でおねんね中です。リノベの話、するんでしょう? はい、お待ちしています」
これでよし、と。
「……では、ちはや様が来るまで、寝顔を独り占めさせてもらいますか。私の幼馴染でもある、この朴念仁さんの」
to be continued