なんとなく大学生になった主人公、加賀正午。
それなりに一人暮らしの大学生活を楽しんでいる一方で、
彼は漠然とした憂鬱さを感じていた。
その原因は数年前、理由も告げず突然消えた恋人、黒須カナタだった。
「なぜ? どうして?」
カナタが目の前から消えた時、その原因がさっぱりわからなかった。
そして、カナタとの唐突な別れは彼の心に大きな傷をつけていたのだ……。

それから数年後──
偶然にもカフェで再会するカナタと正午。
失ったと思っていたカナタとの再会で彼の心は乱れてしまう。
さらにカフェを訪れる女の子との出会いが重なり、
再会と新しい出会いの狭間で心が揺れ動き始める。
また、夏が始まる。